利用規約って読みにくくない?
読みづらいです。
でもそこには利用者の何の情報をどう使うかが明記されていたりします。
つまり重要な事なので利用においては確認する必要はあります。
でも読まないよね?
はい、、、、実は長い利用規約を人々が読んでいるかの実験が実際に行われた事例の通り、ほとんどの人は利用規約を読まないことが立証されています。
この実験ではWiFiスポットを提供する会社のサービス利用規約に「地域への貢献」をひっそりと含めたところ、22,000人がこれに気づかず利用していました。誰も利用規約を読んでいなかったということです。
では実際に大手企業サービスの利用規約はどのようなものがあって、どのようなタイプの利用規約が「分かりやすい」「読ませる」ものなのか、確認してみたいと思います。
- 利用規約の見せ方はいろいろ
- 利用規約がわかりやすいと親しみを感じる
目次
GAFAの利用規約
先ずはGoogle様の利用規約。トップページはプライバシーポリシー・利用規約・Googleアカウントなどのカテゴリとその解説ページへのリンクと概要が添えられています。
上部バーに各項目の情報があるので「何がどこにあるか」が直感的に分かりやすい作りになっています。
プライバシーポリシーのページをみてみます。冒頭に必ず「3行程度の分かりやすい概要説明」を添えているようです。
ブラウザからでなくPDF形式でのダウンロード/閲覧も出来るところに配慮を感じます。
そして各コンテンツに必ずと言って良いほどYouTubeからの解説動画も添えられています。
続いてAmazon。
ビジュアルや見た目よりも、文章で勝負といった感じでしょうか。
それぞれのカテゴリごとに区分けしてありますが、改行がないので読みづらく「情報を解説をするページ」でなく「情報が書いてあるページ」という印象です。
念のため amazon.com (米国版)のページも拝見しましたが、同様のスタイルでした。
利用規約にリンクされているプライバシー規約のページです。
箇条書きもありますが、やはり図はなく「文章で勝負」のスタイルのようです。
内容も読みましたが、契約書を読んでいるような感覚です。
続いてFacebookの利用規約。トップページは利用規約・データに関するポリシー・コミュニティ規定・その他で分類されています。
このページにも「いいね」ボタンがあるんですねw
早速利用規約をクリックすると。。。
やはり文章がメインです。
項目のタイトルなどに少し色がついてる程度、いくつか段落分けしていますが改行は少ないイメージです。
構成として少し変わってる点としては左上の各項目へのジャンプボタンです。
上図では1.2.3.4.5.と各項へジャンプするようになっていますが、その下に灰色で塗りつぶされたコンテンツは全く別のコンテンツとして新規タブで開きます。
・・・個人的にはこの黒塗り部分のコンテンツは「その他コンテンツ」として1.〜5.のコンテンツ表示とは別だしした方が分かりやすい気がしますが。。
そして、例えばこの黒塗りコンテンツであるプライバシー基本ガイドをクリックすると
デザインが元のページとまったく違うページに飛びます。URLからすると階層も別々のようですね。(謎
このプライバシー基本ガイド、先ほどの利用規約ページとうって変わって画像を中心とした解説をされています。たとえ話も入って理解はしやすいです。
操作性は少し独特ですが、「重要なことなのでみんなに理解してほしい」という伝える側の気持ちが伝わってきます。
特筆すべきサイト
見ていてこれいいなと思ったサイトの利用規約です。
Pinterestの利用規約はトップページからしてデザインが一味違う感じです。
ポリシーページのトップには利用規約・プライバシー・コミュニティ・著作権などのカテゴリがそれぞれのカラーと丸みを帯びたデザインで表示されます。
丸みを帯びているのが良いですね、堅苦しさを省き、親近感がわきます。
カテゴリを選択するとページ上部にそれぞれのカテゴリが並び、今表示されているのが何のカテゴリかが色で表されます。
内容についても一工夫入れてます。画面左側に各章のタイトルがフォントサイズ大の太字で表示され、右側にタイトルより小さいフォントサイズの解説文が表示されます。
凄いと思ったのが解説文の下に青字で「要約」が書かれていること。
ここだけ読めば大まかな概要は理解できるので、時間のない人や長く細かい内容の長文を読むのが苦手という方にも配慮した作りとなっています。
まとめ
利用規約にはサービス提供者と利用者との間に交わされる「約束事」が記載されています。
その約束事をわかりやすく表現されるサイトほど、親近感を持ったのは私だけではないはず。少なくともユーザのことを考えている姿勢は伝わってきます。
更新の都度読むのはしんどいですが、見比べてみると面白い発見があるかもしれません。